『パンセ』を読む
第ニ章 神なき人間の惨めさ
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われわれの情念が、われわれに何ごとかをさせるときには、われわれは自分の義務を忘れてしまう。 たとえば、ある本がおもしろいと、ほかのことをしなければならないときでも、それを読んでしまう。 けれども、その義務を思い起こすためには、何か自分が嫌いなことをしようと思い立つことである。 そうすれば、ほかにしなければいけないことがある言いわけをすることになり、この方法で自分の義務を 思い出すようになる。
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公開日2008年1月24日