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春の ・・・
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眺矚―高い所から見下ろす意。 |
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もののふの ・・・
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堅香子草―かたくり。 もののふの―八十の枕詞。八十は沢山いること。 汲みまがふ―マガフは入り乱れる。群がる。 寺井の上―寺の辺りにある井戸。ウヘはほとり。 |
二十三日に、興に 4290
春の野に ・・・
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4290
天平勝宝五年二月二十三日。家持36歳。すでに2年前に、少納言となって都に帰っている。以下同じ。 |
4291
・・・
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いささ群竹―イササは数量や程度のわずかであることを示す。 |
二十五日に作る歌一首 4292
うらうらに 照れる 春日 大伴家持の代表作といえる5首。歌はどれも解説の必要がないほど平明である。特にあとの3首は素晴らしい。36歳と若いのだが、失意の中にあって詠まれたもの。現代でも充分共感できる心情である。
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4292
悽惆―共に心が晴れ晴れせず痛むことを表す。失意を表す字。 締緒―もつれ結ぼれた心。 |