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君がため ・・・ |
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・・・ |
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梯立の―枕詞。地名クラハシのクラ(倉)を導く。ハシタテは梯子。高床式の倉の梯子の階段。 我がするなへに―ナヘニは・・すると同時に。 |
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右の二十三首、柿本朝臣人麻呂の歌集に出ず。 注釈の説明から、「旋頭歌とは、五七七・五七七の音数句の歌。『万葉集』全体で六十ニ首ある。『古今集』以後にもまれに一部試みられたが、その数は少ない。元来は、記紀歌謡の「はしけやし我家の方よ雲居立ち来も」などの五七七の形を持つ片歌(かたうた)を二人で唱和した形から出発したともいいわれる。頭を旋(めぐ)らす、すなわち第四句で初めから出直して同じ韻律形式を繰返す、という意味で旋頭歌と名づける。やがて口承的性格を離れてしだいに衰えていった。」
旋頭歌とはどういうものか、二十三首のなかから三首採ってみた。柿本人麻呂の歌集にある、とあるので柿本人麻呂の作であろうか、あるいは収集しただけだろうか。短歌とは少し趣が違う。短歌は詠う調子だが、旋頭歌は問答風に相手に語りかける調子か。
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若草の―ツマの枕詞。 |
いほにきて、かへるひと、みおくるとて山かげの真木 の板屋に 雨も降り来 ね さすたけの 君がしばしと 立ちどまるべく
やまたづの 向ひの岡に さを鹿たてり神無月 しぐれの雨に ぬれつつ立てり