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地引網を引く漁師たちの声が、皇居の中まで聞こえてくる。おおらかなものだ。漁師たちの声も聞こえてくるようだ。 |
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大宮の内まで聞こゆ―大宮は皇居。ここは難波宮をさす。 |
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反歌
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描写にすぐれ、言葉も平易で、調子もよく、全体のバランスもよい。万葉の代表的歌。
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あをによし この歌一首で後世に名が残った。当時の平城京建設の息吹が伝わってくる。710年平城京へ遷都。 |
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小野老朝臣―養老3年(719)従五位下、天平元年(729)従五位上。この前後太宰少弐として帥(そち)大伴旅人の配下にあった。公務で上京していた老が帰府しての報告であろう。 |
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どのような宴なのか、招かれた宴を中座して帰るのは、なかなかできないこと。まして子と母が待っているので帰るというのは、当時にあっても変わり者に見られたかも。あるいは憶良なら、と一目置かれていたのかも知れない。非常に率直で個性的な人だったと思われます。万葉の中でもこのような歌は、稀である。 |
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この世にし 楽しくあらば ・・・
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生ける ・・・
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大伴旅人の歌。家持の父。大宰帥の時、家を離れ、都を離れて、気持ちが荒れていたようです。自由奔放で率直な人柄だったらしい。このような歌は、旅人しか詠えなかったと思われます。13首のうち5首ここに採った。
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