一周忌

今日はおまえの一周忌
遺影のまわりを花で飾ったが
目立たぬように
玄関にさした
一輪の黄色いバラが
いかにもおまえにふさわしい

おともだちはみんないい人ばかりで
昔話に花を咲かせて
楽しかった思い出を語り
帰っていった

ああ、おまえがいなくなって
もう一年がたったのだ
本当のことを言えば
今日はおれの一周忌でもある
おまえと一緒に
あのときおれも死んだ

二0一三年七月記
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