岡本太郎の作品に 座ることを拒否する椅子というのがあった
椅子というのは 座るためにあるのだし 座ることを拒否してなお椅子が存在するとは・・・
歩いているとき ふと 言葉にならない言葉を吐き出している ぎこちなく生きてきた恥ずかしさから 存在(い)ることの慙愧の念から
そこに 岡本太郎の椅子がある 椅子はいつまでもあって そして言うのだ 座ることをやめよ 歩き続けよ