夕暮れどき


カラスが一羽
鳴いて飛んでいった

暮れなずむ夕暮れどき
ポンズをかたわらに坐らせて
和泉川のほとりのベンチにぼんやりすわっている

家々は薄暮のなかに沈んでいる
樹々はおしよせる闇のなかに黒ずんでいる

もう散歩には遅い時間なのか
人も犬も通らない

二〇〇八年十二月

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