高野から町石道を下る
この山道をくだってゆけば とつぜん視界がひらけて はるか下のほうに集落が見えてきます
ほら あれが天野の里です
盆地の陽だまりの中で 千年の歳月を経て まどろんでいるようです
ここは海抜五百米 俗塵の地上よりも 少しく天にちかい処だ
麓は今が 梅のさかりです