バスに乗る 小柄なおばあちゃんが優先席に座って床に届かない足をぶらぶらさせていた
まるであどけない子どものようだ
乗客の誰を見るでもなく眼を中空に遊ばせてひとりを楽しんでいるようだ
八十年はゆうに生きてきたように思われますがもう何の心配事もありませんか世間のことも家族のことも自分のことも