ゆっくり

ゆっくり
歩いてみる
陽のあたる大通りの歩道を

ゆっくりる
のぼってみる
エスカレーターで駅の階段を

急ぐことはない

ゆっくり
待っている
喫茶店のカウンターでコーヒーを
そして
読みかけの本をひろげる

時間は沢山ある

もう
生き急ぐ必要はない
むろん
死に急ぐ必要もない

二00六年二月記
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