春が見える


雨の音を聞いていると
なんと静かでやさしい気持ちになるのだろう


流氷の去る海を眺めているのは
なんというしあわせだろう

私にかえらなければ・・・

雨の音の
廂のむこうに
春が見える

一九七八年記初稿
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