『パンセ』を読む

第七章 道徳と教義

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われわれは、真理を望む。しかし、われわれのうちには不確実しか見いださない。
われわれは幸福を求める。しかし、惨めさと死としか見いださない。
われわれは真理と幸福を望まないわけにはいかない。しかし、確実さにも幸福にも達することができない。
この欲求がわれわれに残されているのは、われわれを罰するためであると同時に、われわれがどこから堕ちたかを感じさせる ためである。

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公開日2008年3月20日