『パンセ』を読む

第四章 信仰の手段について

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われわれのあらゆる推理は直感に譲ることに帰着する。
だが、気分は直感に似ていて、しかも反対のものである。そこで人はこれらの対立するものを 見わけることができない。ある人は、「私の直感は気分だ」と言い、他の人は自分の気分は直感だと言う。 そこに基準が必要となる。理性がみずから申し出てくるが、理性はあらゆる方向へ曲げられやすいものである。
したがって、基準は何もないことになる。

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公開日2008年2月11日