第ニ章 神なき人間の惨めさ
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惨めさ。
われわれの惨めなことを慰めてくれるただ一つのものは、気を紛らすことである。しかしこれこそ
われわれの惨めさの最大なものである。なぜなら、われわれが自分自身について考えるのを妨げ、
われわれを知らず知らずのうちに滅びに至らせるものは、まさにそれだからである。それがなかったら、
われわれは倦怠に陥り、この倦怠から脱出するためにもっとしっかりした方法を求めるように促された
ことであろう。ところが、気を紛らすことは、われわれを楽しませ、知らず知らずのうちに、
われわれを死に至らせるのである。
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