『パンセ』を読む

第一章 精神と文体とに関する思想

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ある著者たちは、自分の著作について話す時、「私の本、私の注解、私の物語、等々」と言う。 そう言う彼らは、一戸を構え、いつも「拙宅では」を口にする町人臭がぷんぷんしている。彼らは むしろ「われわれの本、われわれの注解、われわれの物語、等々」と言うほうがよかろう。 というのは、普通の場合、そこには彼ら自身のものよりも他人のもののほうが、よけいはいっている からである。

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公開日2008年1月15日