HOME | 源氏物語 目次 | 03 空蝉 |
---|
源氏は空蝉と強引に契ったあと、空蝉が忘れられず、弟の小君の案内で、再三紀伊守邸を忍んで訪れるが空蝉の居場所が分からなかったり会えない状態が続いた。諦められず、ある日源氏は夕闇に紛れて押し入ると、空蝉が継娘の軒端萩と二人して碁を打っていた。たまたまその夜、軒端荻は自室に帰らず、空蝉の部屋で寝ることになり、源氏は空蝉の部屋に忍び込むが、空蝉は気配を感じ取り、小袿を置いて、逃げ出した。源氏は潜り込んで人違いと分かるが、軒端萩と契る羽目になる。
翌日、源氏は、持ち帰った空蝉の薄衣を空しく眺めるのだった。
源氏は、空蝉が脱ぎ捨てた小袿を持ち帰り空しく見るのだった。
空蝉の身をかへてける木のもとになほ人がらのなつかしきかな (源氏)(3.5)
歌意 蝉が脱皮して木の下に残した脱け殻をなつかしんでいる
空蝉の羽に置く露の木隠れて忍び忍びに濡るる袖かな (空蝉) (3.5)
歌意 空蝉の羽に置く露が見えないように人目に隠れて泣いております
※ このページは、渋谷栄一氏の源氏物語の世界によっています。章分け、登場人物等すべて、氏のサイトからいただき、そのまま載せました。ただしあらすじは自前。氏の驚くべき労作に感謝します。
HOME | 源氏物語 目次 | 03 空蝉 |
---|