小学生からやり直す
物事を正しく理解し、判断して、実行するのは、むずかしい。80年生きてきて、どれほどのことを理解しているだろう。
理解すること自体、すごいことです。それだけですばらしいことです。理解し実行できるなら、なおのことすばらしい。わたしはあまりにも理解することが少なく、また再び小学生の学びを学び直している。小学生からやり直すなら、理解できるだろうと思ったからである。まったく分からない状態から、学ぶのは同じことだからです。
最近では小学生からプログラミングを学ぶ、とどこかで読んだことがある。まず、そのプログラミングについて学んでみた。わたしはこの分野も全くの素人だが、小学生の学びなら分かるだろうと思った。いずれにしても、なにも分からない処から学ぶのは同じである。『12歳から学ぶプログラミング』(飛田佳子著)という本を借りてきた。読んで分かる。プログラムの基本的動きとして、「順次進行」「条件分岐」「繰り返し」も基本の用語として、出てくる。わたしはこうした基本用語も初めて学ぶのである。小学生向けとはいえ、後につながる基本用語が出てくるのが、うれしい。
また最近、ピアノを習い始めた。『中高年から始めるらくらくピアノ』がテキストがだ、中高年を小学生に置換えてもいいだろう。とにかく初心者用のテキストだ、わたしは生まれてこの方、鍵盤に触ったこともない。学校の音楽室にあったピアノに近寄ったこともない。弾きたいと思ったこともない。音楽が好きだったこともない。縁もゆかりもなかったピアノを習い始めた。自分に何らかの適性があろうとも思われない。音感は鈍い。これも小学生からの学びと同じようなものだ。よくピアノは練習すればするほど上達するからいい。などと言う人がいるが、わたしは、今のところ、さっぱり上達していない。練習が足りないとしても、1時間が限度である。毎日やっているが、まだドレミの音階と指の位置が連動していないので、感覚的に一致していないので、メチャメチャな状態である。
諦めずにこれが自分の能力と思って、コツコツやっていくしかない。うまくなろうなどと欲を出さずにやることだ。なにせ、小学生からやり直すのだから。