様々な思想


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イエスは新興宗教の教祖?

今日、図書館に行く途中で、中年の元気のいい婦人に声をかけられた。広報誌のような記事を示して、いきなり「第三次世界大戦が(起こります)・・・」としゃべり始めた。不快になって、そんなことを言って人を煽るのはよくないよ、と返事したが、女性はひるまず、日蓮とか立正安国論とか言ってきたので、その筋の団体かと特定の団体名をあげたが、違いますと女性は答えた。新しい新興宗教なのか。わたしは足を止めずスタスタ歩いていたので、女性はそれ以上ついてこなかった。
終末を予告して周囲をあおるのは、新興宗教の定番だと思った。オームの麻原彰晃もそれを言って、信者に煽っていた。なぜだろう。世の終わりが来ると説くことと、自分を信仰させることと、あるいは教団の団結をはかることと、どんな関係があるのだろう。
うつうつ考えていて、イエスのことを思った。イエスもこの世を終わりがもうすぐ来る、あなたがた(弟子たち)の世代のうちに(弟子たちが生きているうちに?)来ると宣言している。これは、イエスが語ったもののうちで最大の外れだろう。2000年たっても終末は来ていないからである。
そうすると、類型的には、イエスは新興宗教の教祖ということになる。確かにそうです。イエス死後、イエスの信奉者たちは、エルサレムに拠点を定め仲間同士が集まって信仰の確認をしていた。そこから、ユダヤ教イエス派の信者が増えていった。新興宗教といえば、オウム真理教とか統一教会とか、いろいろ悪い印象があるが、その中から生き延びれば、世間に承認された体制の宗教ということになるのだろう。

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公開日2022年7月18日