ブッシュは本当にクリスチャン？

「後ろめたい」という感覚はキリスト教的世界ではあまり聞かないようです。これも日本人の文化の中で設定されている感覚なのかもしれません。
キリスト教には原罪という概念はあるけれども、後ろめたいという感覚はまたそれとは違う。原罪というものがあるから彼らは絶えずそれを洗い流そうとする。子供が生まれてから行う洗礼というのがその典型でしょう。
何か罪を背負っている、後ろめたいものがあるというところまでは、日本人と同じようなものなのですが、彼らはそれをなくしてしまえるという建前でいます。本当はキリスト教徒自身がどう意識しているかわからない。本当に罪についてまじめに考えているならば、人間は罪人だということを知っているから、他人に対して寛容になるはずです。それが本当のクリスチャンだと思います。
でも右のほおを差し出そうとする人が実際にどれだけいるのか。いるわけがない。ブッシュ大統領は典型的なクリスチャンだと言われていますが、やっていることを見れば、どこがクリスチャンなんだと思うでしょう。左のほおを殴られたら、相手の頭を棍棒でぶん殴るみたいなことをやっている。