幼いころ おばあちゃんに連れられてよくお寺に行ったもんだ 報恩講(ほうおんこう)に集った人々は 口々に 南無阿弥陀仏(なんまいだぶ)と称えていた 極楽浄土へゆけるという
町に教会ができたとき 誘われて行ってみた ヨハネ伝には永遠の命が得られると書いてあった アーメンと祈る人たちは それを信じていたのだろうか
どちらの道へも行かず 迷いながらもここまで歩いて来た ここからはどちらも見える しかしこの道は寂しい この道は茫洋として寂しい