今日はあなたの一周忌 遺影のまわりを花で飾ったが 目立たぬように玄関にさした 一輪の黄色いバラが いかにもあなたにふさわしい
おともだちはみんないい人ばかりで 昔話に花を咲かせて 楽しかった思い出を語り 帰っていった
ああ あなたがいなくなって一年がたったのだ 本当のことを言えば 今日はおれの一周忌でもある あのときおれも死んだのだ