横浜駅西口の立ち飲み屋で 今日も飲んでいる この世の終わりがくるような気分で
仕事帰りの若い人たちが 仲間と飲んでいる あの人たちは微塵(みじん)も思わないだろう 世の終わりのことなど
老いて知る 生きてゆくのは空しく 悲しみの種をまいてゆくにひとしい
老いて思う 為さなかったあれこれを悔い 為してしまった愚行をはずかしむ
老いて黙する 若い人たちには決して明かせないことがある そして静かに逝くのだ
いつか世の終わりがあるとすれば それは希望だ