わたしは 路傍の石 あるいは 道端の木立 じっとそこにいて 空しかった日々をたえている
人びとはそばを通り過ぎる 気に留めるものは誰もいない
真実というものはあると思っていた それを得れば 偏見や錯誤や狂信から自由になり 世に生きて 迷わず正しく歩いていけると思っていた
ああ 青春の青い思いよ 落日の日々に いまだ青白く燃える思いよ