『パンセ』を読む

第ニ章 神なき人間の惨めさ

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自然は常に同じことを繰り返す。年、日、時。空間と同様。そして数は、互いに端と端とつながって 続いている。こうして一種の無限と永遠とができる。しかし、これらすべてのもののどれかに無限や永遠 のものがあるというわけではない。だが、それらの限られた存在が、無限に増加されていくのである。 したがって、無限なのは、それらのものを増加させる数だけだと、私には思われる。

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公開日2008年1月27日