『パンセ』を読む
第ニ章 神なき人間の惨めさ
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私はデカルトを許せない。彼はその全哲学のなかで、できることなら神なしですませたいものだと、 きっと思っただろう。しかし、彼は、世界を動きださせるために神に一つ
爪弾
(
つまはじ
)
きをさせないわけには いかなかった。それからさきは、もう神に用はないのだ。
、
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公開日2008年1月20日