『パンセ』を読む
第ニ章 神なき人間の惨めさ
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モンテーニュ。
モンテーニュにあるいいものは、なかなか手に入れにくいものである。彼にある悪いもの、 といっても、品行の点を別にしての話であるが、それは、彼がどうでもいいことをくどくど 言いすぎるし、また自分のことを話しすぎるということを彼に注意してやりさえすれば、 すぐにでも改められたことだろう。
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公開日2008年1月18日