第一章 精神と文体とに関する思想
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自分の精神をそこなうことがあるように、自分の直感をそこなうこともある。
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自分の精神と直感とは会話によって作り上げられ、自分の精神と直感とは会話によってそこなわれる。
このように、よい会話やわるい会話は精神を作り上げたりそこなったりする。だから、それを自分で作り上げ、
そこなわないようにするためには、よく選びうることが何よりたいせつである。ところがこの選択は、
精神をすでに作り上げ、そこなわなかったのでなければ、できない相談である。こうして循環論法になる。
そこから脱出できる人は幸いである。
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