今月の言葉抄 2009年8月

福田衣里子の当選

“久間退治”なるか?福田衣里子氏「変化恐れないで」 「変化を恐れないでください」。長崎2区で自民党前職の元防衛相久間章生氏(68)に挑む民主党新人の福田衣里子氏(28)は午前10時すぎ、長崎県諫早市で第一声を上げた。  白いポロシャツに七分丈のパンツ姿で若さをアピール。「今は強い者のための政治。弱い立場の人は軽んじられ、声が届かない。今変えなければ間に合わない」と約500人に訴えた。  薬害肝炎訴訟の元九州原告団長。実名を公表し、国と対峙する姿が象徴的存在となり、民主党の小沢一郎代表代行から出馬を口説かれた。 ・・・スポニチ・・・・・・・
民主が「政権交代の象徴区に」と位置づけた長崎2区では、新顔の福田衣里子氏(28)が小選挙区で自民前職の久間章生氏(68)を破った。「歴史が動きました。日本は変わります。精いっぱいみなさまとともに、生きていきます」と笑顔をはじけさせた。  薬害C型肝炎訴訟の元原告。身長150センチと小柄で薬害問題のヒロインとして注目された。「感染した人は死んでもいいと思っているんですか」と官僚を問いつめる気丈さもみせ、民主党代表だった小沢一郎氏の目にとまった。 ・ 昨年9月、立候補を表明。端から端まで約100キロの選挙区を軽自動車で走った。体重を2キロ減らしながらも「未来を変えるのは、今しかない」と政権交代を訴えた。・・ アサヒコムasahi.com
午前7時15分ごろ、ピンクのシャツの上に黒のジャケットを羽織り、黒いズボン姿で事務所に顔を見せた福田氏は、報道陣らに「おはようございます」と笑顔であいさつ。その後約20分間、白い手袋をはめて台の上に立ち、「ご声援ありがとうございます。今後ともよろしくお願いします」と車で行き交う人々らに手を振った。中には手を振り返したり、クラクションを鳴らしたりして祝意を示す車も(時事ドットコム) ・・・・・・・・・・
小沢一郎代表代行に口説かれ、昨年9月18日に出馬表明。「命を救う手伝いができるチャンスがあるのなら、やらなくてはならないと思った」。肝炎訴訟でメディア露出が多かったことに加え、当時27歳の若さはインパクト抜群。その鮮烈さは久間陣営の幹部に「あのときすぐ選挙があったら、正直こりゃ絶対に負けるなと思った」と言わしめるほどだった。 ・・・・・ 街宣車では1メートル50の小柄な体がよく見えるようにと助手席に正座。「こっちのほうが手も振りやすいんです」。その腕は日焼けで真っ黒。自分自身が戦って国政への切符を勝ち取った。 ・・・(スポニチ)・・・・・・・
・昨年9月の出馬表明以来、5万キロ以上を駆け回った。何度もめげそうになったが、支援の輪、応援の声に「出会えば出会うほど自分自身が強くなった」と勇気をもらった。寝たきり老人が起き上がって窓から手を振る姿も目に焼きついている。自らの肝炎は完治したが、現在も入院中の人や命を落とした人がいる。救済法は成立しても、今も苦しむ人がいることを忘れたことはない。 ・・国会議員として、やるべきことがある。廃案になった肝炎医療費助成法案を再提出し、成立を目指す。出馬表明後、民主党の山井和則ネクスト厚労副大臣(47)らの肝炎対策チームの会議に参加。大久保潔重参院議員(43)は「厚労省の官僚相手にガンガンやってましたから。即戦力です」と断言する。 薬害肝炎訴訟九州原告団代表として「どれだけ人の命が尊いものかわからない政治はもうたくさん」と絶望したこともあったが、今は違う。「ともに生きるみなさまのために、このつないでいただいた未来と命を使っていきます」と、自らが政治を変える力になる。 ・・・・スポーツ報知・・・・・・・・・
実名公表した元薬害肝炎訴訟原告として昨年9月、自民前職久間章生氏(68)への挑戦を決意した。知名度は抜群でも政治経験はゼロ。「地域に何ができるのか」と反発も受けた。「風では勝てない」と地元の声に耳を傾け続けた。1年近い長期戦は支援の輪を広げるのに十分な時間となった。・・ 「まず取り組みたいのは肝炎問題。商売優先、天下り、癒着、隠ぺい体質…。政治の悪い部分を凝縮したこの問題を解決せずに、すべての問題は前に進まない」  多くの報道陣に取り囲まれて抱負を語る福田氏。その様子を母親の勝子さん(63)が近くで見守った。  闘病も裁判も一番近くで娘を支えた。選挙中は体を気遣い、帰宅前のアパートに酢の物も差し入れた。「本当にお疲れさま。でも、これからが本番。どんどん遠くに行ってしまいますね」。輝く娘の姿に目頭を押さえた。 ・・・西日本新聞・・・・・・・・
・民主が「政権交代の象徴区に」と位置づけた長崎2区では、新顔の福田衣里子氏(28)が小選挙区で自民前職の久間章生氏(68)を破った。「歴史が動きました。日本は変わります。精いっぱいみなさまとともに、生きていきます」と笑顔をはじけさせた。  薬害C型肝炎訴訟の元原告。身長150センチと小柄で薬害問題のヒロインとして注目された。「感染した人は死んでもいいと思っているんですか」と官僚を問いつめる気丈さもみせ、民主党代表だった小沢一郎氏の目にとまった。 ・・アサヒコム・・・・・・・・・
・・午後11時前、諫早市内の会見場に表れ、支持者を前に目を潤ませながら勝利宣言。「チャレンジャーの立場で厳しい戦いだった。誰もがこのままの政治ではいけない、変えていかなくてはいけないと感じていた。多くの支えがある限り負けないと思っていました」と喜びを爆発させた。 ・・・サンスポドットコム・・・・・・・・
衆議院選挙、長崎2区の民主・福田 衣里子氏が、自民・久間章生氏を破り、当選を確実にしている。 福田氏は「歴史が動きました! 日本は変わります。みんなの手で変えていきましょう!」と、勝利宣言を行った。 また、福田氏は「国民の誰もが、ぜいたくざんまいをしたいわけじゃない。安定した暮らし、そして医療など、健康・安心した暮らしをしたい。その思いが今回の当選につながったのではないか」と述べた。・・・・・・・・・・
・・・FNNニュース
・・・ 同区は9回連続で当選を重ねた久間氏の“王国”だった。自身の闘病経験から弱者の視点を重視した政治を訴え続け「変化を恐れないで」と呼び掛けた福田氏。体力面も心配されたが、選挙区内の移動距離は、地球一周半分を超えたという。 ・・・西日本新聞・・
・・・・当選が確実となった午後10時50分すぎ、福田氏は支援者の前に姿を現した。色白だった顔と腕に残る日焼けの跡が真夏の激戦を物語る。「衣里子コール」に迎えられ、グレーのジャケット姿で花束を受け取り壇上へ。マイクを固く握り「1年間、私を支えてくださったみなさんのおかげです」と喜びを語った。  薬害肝炎九州訴訟原告団代表だった福田氏。「悲劇のヒロイン」が自民の重鎮に挑む構図に注目が集まり、「衣里子のクマ(久間)退治」とも言われた。  薬害問題で国を相手に一歩も引かなかった姿が民主党本部の目にとまり、「刺客」として送り込まれた福田氏。昨年9月の出馬表明以降、地球一周半にも及ぶ約6万キロを走り回り、顔を売り込んだ。  街頭や個人演説会では、「命をつなぐ政治」「官僚政治の打破」などと体験に裏打ちされた主張を繰り返す一方、積極的にメディアにも登場し、「イメージ戦術」を徹底。党本部も総力を挙げて組織を固め、支持を広げた。  「弱い立場の人間が苦しみ、一部の強い者だけが得をする、そんな日本にしたくない」。万歳三唱後のインタビューで決意を誓った。主婦らのサポーターや陣営幹部の歓喜で沸き返る会場には、選挙運動をずっと陰で支えた両親の姿もあった。  「親としては複雑な気持ちだが、本人が望んで選んだ道。今は精いっぱい応援してあげたい」。国政の舞台に送り出す娘を静かに見守り、母、勝子さん(64)は目を潤ませた。 産経ニュース・・・・・・・
更新2009年8月//日