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父式部卿の宮が亡くなり、朝顔の君は斎院を退下し、式部卿の宮の旧邸桃園の宮に移った。そこに前斎院の叔母にあたる五宮も住んでいて、そのお見舞いを口実に、源氏は桃園の宮を訪れ、邸がすでに荒れはじめているのを感じる。
女房の宣旨の案内で、朝顔の君と面談するが、源氏の求愛に対し、朝顔の君は容易に応ずる気配がない。世上、源氏と前斎院の結婚がとりざたされていた。紫の上はそれに悩んでいた。
この邸で、尼になった源典侍に偶然出会うのだった。こちらの邸に仕えていたのである。
斎院の朝顔の君は、父宮の死去で自邸の桃園に移った。源氏はさっそく訪問するが、姫は源氏になびかない。朝顔の君との相聞。
見し折のつゆ忘られぬ朝顔の花の盛りは過ぎやしぬらむ (源氏)(20.3)
そのむかし見た朝顔の忘れられない美しさ その花の盛りは過ぎたのでしょうか
秋果てて霧の籬にむすぼほれ あるかなきかに移る朝顔 (朝顔の君)(20.3)
歌意 秋も終わり霧がおりる垣根にからまって人知れず咲く朝顔のようなわたしです
※ このページは、渋谷栄一氏の源氏物語の世界によっています。人物の紹介、見出し区分等すべて、氏のサイトからいただき、そのまま載せました。ただしあらすじは自前。した。氏の驚くべき労作に感謝します。
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