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六条の御息所の娘は斎宮の任を解かれ、帰京した。前斎宮は美しく、朱雀院は伊勢へ送り出す時に、見初めていたが、源氏は藤壺と計って、冷泉帝に入内させて、梅壺を賜った。すでに頭中将の娘の弘徽殿が若い帝と年頃も合い、帝の寵愛を受けていたが、前斎宮は絵が得意で、同じ嗜好の冷泉帝と馬が合った。帝の寵愛が移るのではないか、頭中将は心配する。こうして、どちらがいい絵を持っているか競争になった。帝の御前で藤壺中宮も出席され、左右にわかれて優劣を争い、帥の宮が審判することになった。源氏は梅壺側に肩入れし、最後は源氏が須磨の絵を出して梅壺側が勝利した。
兵部卿の宮も大切に育てている娘がいて、入内させようと願っているが、この二人の間に割って入る余地はなかった。
この年、冷泉帝13才、弘徽殿女御14才、梅壺女御(前斎宮)22才であった。
※ このページは、渋谷栄一氏の源氏物語の世界によっています。人物の紹介、見出し区分等すべて、氏のサイトからいただき、そのまま載せました。ただし章分けは省略しました。氏の驚くべき労作に感謝します。
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