ヨハネ伝で語られているイエスのエルサレム行きの箇所を引用しました。 それぞれの時にイエスがエルサレムで行った言動はもちろん異なっているが、そのときどきにエルサレムでやることに格別の意味があったかどうか、読者ご自身で確かめられて下さい。
1回目のエルサレム行。過越祭
13ユダヤ人の過越祭が近づいたので、イエスはエルサレムへ上って行かれた。 14そして、神殿の境内で牛や羊や鳩を売っている者たちと、座って両替をしている者たちを御覧になった。 15イエスは縄で鞭を作り、羊や牛をすべて境内から追い出し、両替人の金をまき散らし、その台を倒し、 16鳩を売る者たちに言われた。「このような物はここから運び出せ。わたしの父の家を商売の家としてはならない。」 (『ヨハネ伝』2:13-16)
2回目のエルサレム行。ユダヤ人の祭り
01その後、ユダヤ人の祭りがあったので、イエスはエルサレムに上られた。 02エルサレムには羊の門の傍らに、ヘブライ語で「ベトザタ」と呼ばれる池があり、そこには五つの回廊があった。 03この回廊には、病気の人、目の見えない人、足の不自由な人、体の麻痺した人などが、大勢横たわっていた。 (『ヨハネ伝』5:1-3)
3回目のエルサレム行。仮庵祭
01その後、イエスはガリラヤを巡っておられた。ユダヤ人が殺そうとねらっていたので、 ユダヤを巡ろうとは思われなかった。 02ときに、ユダヤ人の仮庵祭が近づいていた。 03イエスの兄弟たちが言った。「ここを去ってユダヤに行き、 あなたのしている業を弟子たちにも見せてやりなさい。 04公に知られようとしながら、ひそかに行動するような人はいない。こういうことをしているからには、自分を世にはっきり示しなさい。」 05兄弟たちも、イエスを信じていなかったのである。 06そこで、イエスは言われた。「わたしの時はまだ来ていない。しかし、あなたがたの時はいつも備えられている。 07世はあなたがたを憎むことができないが、わたしを憎んでいる。わたしが、世の行っている業は悪いと証ししているからだ。 08あなたがたは祭りに上って行くがよい。わたしはこの祭りには上って行かない。まだ、わたしの時が来ていないからである。」 09こう言って、イエスはガリラヤにとどまられた。 10しかし、兄弟たちが祭りに上って行ったとき、イエス御自身も、人目を避け、隠れるようにして上って行かれた。 11祭りのときユダヤ人たちはイエスを捜し、「あの男はどこにいるのか」と言っていた。 12群衆の間では、イエスのことがいろいろとささやかれていた。「良い人だ」と言う者もいれば、「いや、群衆を惑わしている」と言う者もいた。 13しかし、ユダヤ人たちを恐れて、イエスについて公然と語る者はいなかった。 14祭りも既に半ばになったころ、イエスは神殿の境内に上って行って、教え始められた。 (『ヨハネ伝』7:1-14)
4回目のエルサレム行。ハヌカ(神殿奉献記念祭)祭
22そのころ、エルサレムで神殿奉献記念祭が行われた。冬であった。 23イエスは、神殿の境内でソロモンの回廊を歩いておられた。 24すると、ユダヤ人たちがイエスを取り囲んで言った。「いつまで、わたしたちに気をもませるのか。もしメシアなら、はっきりそう言いなさい。」 (『ヨハネ伝』10:22-24)
5回目最後のエルサレム行。過越祭。
1過越祭の六日前に、イエスはベタニアに行かれた。そこには、イエスが死者の中からよみがえらせたラザロがいた。 ・・・12その翌日、祭りに来ていた大勢の群衆は、イエスがエルサレムに来られると聞き、 13なつめやしの枝を持って迎えに出た。そして、叫び続けた。「ホサナ。主の名によって来られる方に、祝福があるように、/イスラエルの王に。」 (『ヨハネ伝』12:1,12-13,)
これは3回目になるのか。あるいは合計6回エルサレムに行ったことになるのか。すでに引用したものとは別の箇所。
4ユダヤ人の祭りである過越祭が近づいていた」(ヨハネ6:4 )
公開日2015年5月4日